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大判プリンターとは?特徴・用途・メーカーの特徴を解説

「大判プリンターという名前は聞いたことがあるけれど、具体的にどんな機械なのかよく分からない」
──そんな声、実際に多くのお客様から聞きます。
だからこそ、ここでは遠回しな説明はしません。
“お客様が後悔しないために必要なこと” を、忖度せず、誠実に、まっすぐ伝えます。
大判プリンターとは、A1やA0といった“普通のプリンターでは太刀打ちできないサイズ”をしっかり印刷できる専用マシンのことです。
ポスター、看板、建築図面、学会パネル
──どれも「失敗できない」印刷物ばかり。
だからこそ、性能だけでなく 現場での扱いやすさ、ランニングコスト、用途との相性 が非常に重要になります。
近年はインクジェット技術の進化で、紙だけでなく布やフィルムなどの特殊素材にも対応できる機種が増え、活用の幅はさらに広がっています。
この記事では、
・大判プリンターの基本
・用途
・インクの種類
・メーカーの特徴
・導入費用
・失敗しない選び方を、現場で本当に役立つ視点で、誠実に、テンポよく、そして忖度なくまとめています。
「導入を検討している」「まずは情報を集めたい」どちらの方にも役立つ内容です。

大判プリンターとは?基本をわかりやすく解説

まずは土台となる“基本”からいきましょう。
ここを押さえておくと、あとで機種を選ぶときに迷わなくなります。

■ 大判プリンターの定義と一般プリンターとの違い

      一般プリンター                      大判プリンター

大判プリンターとは、A3ノビ以上の大きな用紙やロール紙に印刷できるプリンターの総称です。
「大判プリンター」という言葉は業界で広く使われていますが、JIS規格などで正式に定義されているわけではありません。
一般的なオフィスプリンターはA4〜A3ノビまで。(写真左)
一方、大判プリンターはA1・A0・B0、さらにはそれ以上のサイズまで対応。
“サイズの壁を軽々と超えてくる” のがこの機械の強みです。
ロール紙を使う機種なら、横幅は固定でも縦方向は数メートル単位の長尺印刷も可能。
紙だけでなく、バナー素材、キャンバス、合成紙などにも対応できるため、
1台で多様な仕事を受け止められる懐の深さがあります。

     CADプロッター

また、CAD図面で使われる「プロッター」も大判プリンターの仲間。
もともとはペンで線を描く装置でしたが、今はインクジェット方式が主流になり、境界はほぼ消えています。

大判プリンターの印刷方式と仕組み

  

ピエゾ方式ヘッド                         サーマル方式ヘッド

プリンターにはレーザー方式とインクジェット方式がありますが、大判プリンターの主役はインクジェット方式です。
理由はシンプル。レーザー方式は大判サイズに対応した感光体を作るのが難しく、コストも跳ね上がる。
一方、インクジェット方式はヘッドの移動範囲を広げるだけで大判に対応できるため、構造的に無理がないのです。
つまり、家庭用インクジェットの“パワーアップ版”と考えるとイメージしやすい。

■ インクジェット方式の特徴

インクジェット方式は、微細なノズルからインクを吹きつけて印刷する方式。
写真やグラフィックの高精細な表現が得意で、色の再現性にも優れています。
大判プリンターで使われるインクジェット方式は主に2種類。

● サーマル方式(HP・Canon)
熱でインクを気化させて噴射。扱いやすく安定。

● ピエゾ方式(EPSON)
圧電素子でインクを押し出す方式。色の安定性と再現性が高い。

どちらも用途に応じて十分な品質を発揮します。

■ シリアルヘッド方式とラインヘッド方式の違い

《写真:シリアルヘッドとラインヘッドの比較図
→ 動きの違いが視覚的にわかると読者が理解しやすい

項目シリアルヘッド方式ラインヘッド方式
ヘッドの動き左右に往復固定(動かない)
印刷速度やや遅い非常に速い
画質高画質(パス数で調整可能)高速出力向き
本体価格比較的安価高価
向いている用途グラフィック・写真印刷大量出力・業務用

対応用紙サイズの種類

大判プリンターは、機種によって対応できる用紙サイズが異なります。
ここを曖昧にしたまま導入すると、あとで「このサイズじゃ足りなかった…」という後悔につながる。
だからこそ、最初に 必要なサイズを決めることが大事です。

A1プリンター

A1サイズ(594×841mm)に対応。店頭ポスター、学校掲示物、学会発表パネルなど、日常業務の延長線上で「少し大きいものを出したい」現場に向いています。
大判プリンターの中ではもっともコンパクトで、設置スペースが限られるオフィスでも扱いやすい。CAD図面用途なら14万円台から導入可能な機種もあります。

A0プリンター

A0サイズ(841×1,189mm)に対応。メーカーによって表記は違いますが、どれも 最大914mm幅のロール紙 に対応しています。A1では収まらない建築図面やイベントポスターなど、「大きさで妥協したくない」現場に向いています。

B0プリンター

B0サイズ(1,030×1,456mm)に対応。最大1,118mm幅(44インチ)のロール紙に対応。展示会パネルや大型ディスプレイなど、インパクト重視 の現場で活躍します。

54インチ以上

横幅54インチ(約1,371mm)以上。屋外広告や大型サインなど、「とにかく大きいものを出したい」用途向け。

スーパーワイド

横幅2m〜3m以上の超大型。横断幕、壁面装飾、大型看板など、街で見かけるレベルの巨大物を作るためのクラス。本体価格も大きいため、導入前に当社のようなプリンター専門商社等と相談するのが安全です。

サイズ区分最大印刷幅の目安主な用途
A1約610mm店頭ポスター・学会発表・CAD図面
A0約914mm(36インチ)建築図面・イベントポスター
B0約1,118mm(44インチ)展示パネル・販促ディスプレイ
54インチ以上約1,371mm以上屋外広告・大型サイン
スーパーワイド2m~3m以上横断幕・壁面装飾・大型看板

大判プリンターの主な用途と利用シーン

大判プリンターは、その大きな印刷サイズと多彩な素材対応を活かして、
さまざまな業界・用途で活躍しています。ここでは代表的な4つの利用シーンを、
お客様が迷わないように、忖度せず、正直に 解説します。

グラフィック用途(ポスター・販促物)

店頭ポスター、イベントバナー、写真パネルなど、ビジュアルの美しさが命 の印刷物に最適。
色域が広く、写真やイラストの微妙な色合いを忠実に再現できます。
インク色数や色再現性はメーカーによって差があるため、「どこまで色にこだわるか」が機種選びのポイント。
最近は小ロットでも高品質に出力できるため、外注していた販促物を内製化する企業も増えています。

CAD・製図用途(プロッタープリンター)

建築・土木・機械設計など、線の精度が命の現場で活躍。細い線や文字がくっきり出るように設計されており、図面の読みやすさが段違い。A1サイズなら 14万円台から導入可能で、中小の設計事務所でも手が届きやすい。

屋外看板・サイネージ

屋外に設置する看板や横断幕は、雨・風・紫外線に耐えるタフさ が必要。そのため、溶剤インクやラテックスインクが活躍します。
・溶剤:屋外の長期掲示に強い
・ラテックス:無臭で環境に優しい。屋内外どちらもOK

特殊素材への印刷

紙だけでなく、布・キャンバス・フィルム・合成紙などにも印刷可能。のぼり、タペストリー、Tシャツ、ウィンドウフィルムなど、1台で幅広いビジネスに対応できるのが大判プリンターの魅力。

大判プリンターで使われるインクの種類

大判プリンターの印刷品質や用途は、どのインクを使うかで大きく変わります。
インクの種類を理解していないと、「思っていた用途に使えない…」「屋外に出したらすぐ色あせた…」という後悔につながる。
だからここでは、忖度なしで 4種類のインクの本質をまとめます。

✦ インク種類の比較表

インク種類特徴向いている用途
水性(染料・顔料)発色が良く写真に強い。屋外は弱い。ポスター・写真・屋内掲示
溶剤(ソルベント)耐候性が非常に高い。屋外に強い。看板・横断幕・屋外広告
UVインク即乾・高耐久。パネル・アクリル・特殊素材
ラテックス無臭・環境配慮。屋内外どちらも対応。店舗装飾・壁紙・屋外サイン

水性インク(染料・顔料)

水性インクは、写真・ポスター・屋内掲示物に最適 なインク。
・染料インク:発色が鮮やか
・顔料インク:耐水性・耐光性が高い
屋外には弱いものの、屋内用途ではコストと品質のバランスが非常に良い。

溶剤インク(ソルベント)

屋外広告の定番。雨・風・紫外線にとにかく強い。看板、横断幕、屋外サインなど、長期間掲示する用途に最適。独特の臭気があるため、設置環境には注意が必要。

UVインク

紫外線で瞬時に硬化するインク。乾燥時間ゼロ・高耐久・素材を選ばない のが最大の強み。アクリル、木材、金属、パネルなど、特殊素材に直接印刷できるため、店舗装飾や立体物の印刷にも使われる。

ラテックスインク

水性ベースで無臭。環境配慮型で、屋内外どちらにも対応できる万能タイプ。
・無臭で店舗でも使いやすい
・屋外耐候性も十分
・素材対応力が高い
最近は 壁紙印刷 や 店舗装飾 で人気が高い。

大判プリンター主要メーカーの特徴

大判プリンターは、メーカーごとに 得意分野・思想・強み がはっきり分かれています。
ここを理解していないと、「色は良いけど速度が足りない…」「図面は速いけど写真が弱い…」というミスマッチが起きる。だから、忖度なしで 3社の本質的な違い をまとめます。

✦ メーカー比較表

メーカー強み向いている用途
Canon写真の発色が鮮やか。操作性が良い。ポスター・写真・販促物
EPSON色再現性と安定性が高い。精密印刷に強い。CAD図面・写真・高精細グラフィック
HP図面印刷が速い。ランニングコストが低い。CAD・建築・土木・大量図面出力

Canon(キャノン)

Canon は 写真・ポスターの色の鮮やかさ に強みがあります。赤や肌色の再現が得意で、販促物やビジュアル重視の現場で選ばれやすい。
・操作性が良く、初心者でも扱いやすい
・写真系の発色が強い
・コストバランスが良い
「とにかく色を綺麗に出したい」現場に向いています。

EPSON(エプソン)

EPSON は 色の安定性と精密さ が最大の武器。ピエゾ方式のインクヘッドにより、細かい線やグラデーションが非常に綺麗。
・図面の細線がくっきり出る
・写真の階調表現が滑らか
・色の再現性が高い
CAD図面と写真の両方を扱う現場に最適。

HP(エイチピー)

HP は 図面印刷の速さとランニングコストの低さ が圧倒的。建築・土木・設備など、図面を大量に出す現場で強い。
・印刷速度が速い
・インクコストが低い
・ネットワーク機能が強い(複数人で使う現場に向く)
「図面を大量に、速く、安く出したい」現場に最適。
メーカーとプリンター選びは目的次第。

あなたの現場に最適な一台を見つける方法

メーカーとプリンター選びは、“どれが良いか”ではなく、“自社の仕事に何を求めるか”で決まりますと思います。
どのメーカーを選んでも大きな外れはありませんが、自社の業務改善なのか、新規事業なのか、ランニングコストの最適化なのか、まずは目的を明確にすることが何より重要です。長年の経験から言えば、自社のビジネスをどう良くしたいのか を軸に考えると、
選ぶべき一台は自然と絞られていきます。そしてその視点さえ持てば、もう迷う理由はどこにもありません。このブログを読んで「やってみよう」と思ったお客様は、ぜひ当社にお声がけください。よろしくお願い致します。

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